再度久しぶりになってしまいました。院長の高橋です。
今回はニキビ治療についてです。
ニキビの悩みはいわゆる自己肯定感も落としてしまう原因になります。医療機関で治療を受けることで、ほとんどの場合改善が見込めます。お悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
こちらの20代前半のモニターさんについて簡単に経過や治療について述べていきます。
当院にお越しいただくまでは4年ほど保険診療を取り扱う皮膚科で治療(アダパレン、デュアックなどを処方)を受けていましたが、ほとんど改善がみられず当院にご相談いただきました。
第一に、ニキビ治療として医療機関を受診するのが当院が初めて、という方には保険診療をまず受けることを推奨しています。
なぜかというとコストが違ってくるからです。自由診療は幅広い治療の選択肢があるということが大きなメリットですが、保険診療と比べるとコストが高くなってしまいます。
ただ、残念ながら保険診療ではちらっと顔をみて、薬を出されて終わり。ということも少なくなく、実際に写真を撮影して治療効果の判定や評価などをせずに、決まり決まった塗り薬を出して終了となってしまうことも多くあります。
保険診療を続けていても改善が見られない方や、重症な方はぜひ当院にもご相談ください。
今回は重症度や治療経過を加味してロアキュタン+生活指導を選択しています。以下、こちらのモニターさんの経過をみていきます。
治療前(2021年1月10日)、ほほ、ひたいを中心に結節性に広がる皮疹を認めます。眉間〜ひたいあたりを見ると皮脂の分泌が多く、いわゆるテカリがあるような状態がわかります。
ロアキュタン20mgから開始。
治療開始約1ヶ月後(2021年2月1日)、テカリはおさまってきていますが、ニキビ自体はやや悪化して見えます。皮膚のターンオーバーが促進されることによると考えていますが、一時的な増悪が起こる方もいます。
ロアキュタン30mgへ増量。
治療開始約3ヶ月後(2021年4月4日)、だいぶ改善が目に見えてきています。赤みも一部を残してだいぶ落ち着いてきました。(2ヶ月目の診察時にロアキュタン40mgへ増量。)ロアキュタンは40mgを内服してきたので、やや皮膚がつっぱり、つるっとして見えます。かなり改善してきたので、30mgへ減量も考えましたが、もとの重症度から考えてもう一息しっかりとニキビの勢いを抑える方針としました。
ロアキュタン40mg継続。
※2ヶ月目の写真は取り損ねてしいました、、、
治療開始約4ヶ月後(2021年5月9日)、ほとんど新生がなくなってきたのでここから内服量を減らしていきます。
ロアキュタン30mgへ減量
治療開始約5ヶ月後(20201年6月13日)、新生もなくなり肌のつっぱり感も改善してきました。ごわついた肌から柔らかい肌になってきており、赤みや色むらの改善もみられます。
ロアキュタン20mgへ減量
こちらのモニターさんはとても治療結果に喜んでくださいました。この後も治療前の状態に戻らないよう、優しめな治療を継続してこととなります。ニキビ治療には様々なものがあり、治療する側としても難渋することもありますが、良い選択をすると数ヶ月で効果が見えてくることがほとんどです。
自費診療ならではの広い選択肢をもとに治療の手助けとなれれば幸いです。
こちらにもニキビ治療のページがありますので、よろしければご参照ください。